タイムスリップミステリー「僕だけがいない街」の続きが楽しみすぎる。

SF好きにとってタイムスリップというのは、それをおかずにしてご飯を食べることができるくらいな代物だ。かくいう私もSF好きの一人であり、幼少のころはバックトゥザフューチャーなどの映画作品を見ながら心を躍らせたものだ。

さて、今回紹介する漫画にもタイムスリップな要素が盛り込まれている。しかしSFでいうタイムスリップという感じは無く、どちらかと言えば「時をかける少女」にミステリーの要素を組み合わせたような作品である。

本の題名は「僕だけがいない街」(著:三部けい)である。

「再上映(リバイバル)」という能力

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本作の主人公は藤沼という青年漫画家である。20台も後半に差し掛かり、ピザ屋のバイトで生活資金を賄いながら漫画を書くも中々芽がでない夢を追いかける青年なのだ。とまぁここまではありがちな設定だが、この主人公は時折とある能力(症状?)を発現させる。それが「再上映(リバイバル)」である。

彼は何か「事件」が起きる時、その予兆を感じ取ってしまう。そして「どくん!」という胸の鼓動と共に、感じ取った事件を未然に防ぐことができるであろう瞬間まで時間が巻き戻ってしまうのだ。

これは彼が自発的に時を巻き戻しているわけではなく、あくまで巻き戻って「しまう」のであり、どちらかというと彼は被害者のように思える。何故そのような能力があるのかというのは未だ作中で語られてはいない。

幼少の記憶から始まるミステリー

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彼は幼いころの夢をよく見るようになる。幼いころ、恐らく小学生くらいの時の夢だ。そして出てくるのは黒く縁どられた一人の少女の遺影。まるで思い出してくれと言わんばかりだ。

彼は小学生の頃にとある事件に巻き込まれそうになった経験がある。小学生の身には衝撃的過ぎると思ったのだろう、周りの大人達はその記憶があまり残らないように配慮したのだった。

しかし脳みそという代物は悪い記憶ほど丁寧に頭の中に保存しておいてくれる。彼は死んだ彼女と捕まった犯人を知っていたが、心の中では納得がいっていないのだ。ずっと昔の出来事だが、真犯人は別にいるのではないのか?と考えているのだ。

そして、事件は彼のとても身近な人物の元で起きるのであった。

続きを読みたくなる仕組みが秀逸過ぎる

さて、本作のジャンルはあくまで「ミステリー」なので本の中身に言及するのはここまでにしておこう。本作は現在5巻まで発売されているが、私は1巻を読み始めたと思ったらすでに5巻すべてを購入していた。何が起こっているがわからないと思うがそういうことなのだ。

本作はもちろん物語自体面白いのだが、続きを読ませる仕組みというのがとても優れていると感じた。具体的にはネタバレになってしまうので詳しくは書けないが。とりあえず1巻の最後だけは反則とだけ言っておく。どんな仕掛けが施されているかは、是非実際に本書の中で確認して頂きたい。きっとあなたもすぐに5巻全て購入していることだろう。

なお、この特徴は著者である三部けい氏の特徴なのかもしれないが、別の作品である「カミヤドリ」でも同じような続きが気になる仕掛けが施されている。「僕だけがいない街」を気に入って頂けたあなたなら確実に満足する作品だと思うので是非こちらの作品も読んでみて欲しい。完結もしているので後味もスッキリしているぞ。

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三部けい(著)
価格:504円 17%OFF ★★★★★ 65件のレビュー
毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。

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