「アイリウム」24時間後にワープできる薬を飲んだ事ありますか?

麻薬を題材にした漫画というのは、今までありそうで無かった分野かもしれない。有名どころでいくと「ウルトラヘブン」などが思いつくが、その後に続く作品を思い出す事が出来ないのだ。まぁ書いたところで大衆に受け入れられる事が難しそうな分野であることは確かである。

今回はそんな麻薬を題材にした漫画で、かつ大衆に受け入れられそうな作品を見つけたので紹介したいと思う。題名は「アイリウム」(著:小出 もと貴)である。

24時間後にワープできる薬

アイリウム003

アイリウムとは麻薬の一種であることが本作内では説明されている。しかし、この薬のメインの効果は麻薬を摂取したときに感じられる高揚感などではなく、その副作用にあるのだ。アイリウムを摂取すると、摂取してから24時間の記憶を、摂取してから24時間後に無くしてしまうのだ。

無くすのは記憶だけであり、摂取してから24時間は普通に日常生活を送る事が出来る。24時間後の自分は記憶が無くなった瞬間に、あたかも過去から自分がワープしてきたと錯覚するという仕掛けだ。例えば、嫌な思いをする出来事の前に飲んでおけば、その事を思い出すことなく日常生活が送れるのだ。

短編で綴られるアイリウムに纏わる物語

アイリウム004

麻薬というと入手そのものが難しいという印象を受けるが、本作品の中のアイリウムはそんなことはなく、普通に日常に出回っている。しかし、その強すぎる副作用から、アイリウムを摂取した人間の周りでは様々なドラマが引き起こされるんだ。これが本作品の読みどころである。

私が本作を読み終わった後には、まるで「世にも奇妙な物語」を見た後のような気分になった。タモリが進行を勤める一風変わった短編ドラマを詰め込んだ「あの」番組だ。アイリウムという麻薬を軸にした世にも奇妙な物語、という表現が本作を説明する上で一番伝わりやすいのではないかと思う。

素晴らしいと思うのは、アイリウムの使用方法や目的が毎回異なる部分だ。アイリウムの飲み方を変える事で副作用の内容を調整することができるのだが、飲むタイミングや飲ませる相手の選択など、アイリウム一つで様々な魅せ方を楽しませてくれる。

ここで内容に触れられないのは大変残念なのだが、思わず「そうきたか!」と唸ってしまうような上質な作品を楽しみたいあなたは、是非本書を購入して確かめてみて欲しい(試し読みもできるぞ!)。

アイリウム006アイリウム
小出もと貴(著)
価格:540円 21%OFF ★★★★★ 8件のレビュー
1錠飲めば1日分の記憶を飛ばすことができる薬、アイリウム。薬が効きはじめると、他人から見れば意識もあり普段通りの生活をしているように見えて、その間の記憶がまったくなくなってしまう。つまり、嫌な思いをする出来事の前に飲んでおけば、その事を思い出すことなく日常生活が送れるのだ。記憶を薬でコントロールできるようになった時、その人の生はどんな彩りになるのか…。

amazonlink01

>>Kindle無料試し読み機能の使い方はこちらで紹介しております<<

注意:Kindle本の価格は随時変更されています。実際に購入される際の金額は、当サイトに記載されている金額と異なる可能性があります。なお、本サイトでは購入された書籍や内容についての責任は持てません。ご購入の前にAmazon上の価格・内容を確認して頂きますようお願いいたします。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>